PrEP(暴露前予防内服:Pre-Exposure Prophylaxis)とは、HIV感染予防を目的とした内服療法のことです。
女性を対象としたPrEPの説明を記載しています。

PrEPとは

PrEP(暴露前予防内服:Pre-Exposure Prophylaxis)とは、HIV感染予防を目的とした内服療法のことです。正しく内服を行うことで、性行為に伴うHIV感染に対して99%以上の予防効果があるとされています。
(参照 https://www.cdc.gov/hiv/basics/prep.html

詳しくは、こちらをご覧ください。

女性でPrEPが推奨されるケース

  • パートナーがHIVに感染しているが適切な治療を受けていない
  • 風俗で働いているなど、性行為を行う相手が多い
  • コンドームを使わないことがある
  • 最近、性感染症にかかったことがある

女性のPrEPの内服方法

女性の性行為で膣性交を対象とした場合は、デイリーPrEPが選択できる唯一の内服方法です。
男性同性間の性行為で選択できるオンデマンドPrEPは肛門性交を対象としたものです。
膣性交でオンデマンドPrEPを行うことは十分な予防効果が得られない可能性が高く、選択することができません。
直腸に比べて膣では薬剤の成分が組織の中で十分な濃度に達するまで時間がかかることがわかっているためです。

    • デイリーPrEP
    • 毎日1錠を決まった時刻に内服します。
      一般に使用されているほとんどのピル、サプリメント等と併用が可能です。

 

    • デイリーPrEPを内服開始後十分な予防効果が得られるまでの日数
    • 男性の場合は1週間程の内服で十分な予防効果が得られますが、膣性交を対象とした場合は20日程度の内服後に十分な予防効果が得られるとされています。
      それまでの期間はリスクのある性行為は行わないようにしましょう。

 

    • オンデマンドPrEP
    • 性行為の前後のみ内服する方法で、男性同性間の性行為に対して選択することができる内服方法です。女性は選択することができません。

PrEPを始める際や開始後に確認すること

  • HIVやB型肝炎に感染していないこと
  • 腎臓の機能に一定以上の障害がないこと
  • 内服開始後1ヵ月を目処にHIVの検査を行います。内服開始時のHIV検査が偽陰性である可能性を否定するためです。

妊娠、授乳とPrEP

国際的なガイドラインでは、妊娠を希望している方、現在妊娠している方、授乳中の方いずれもPrEPの内服は可能と述べられています。
これまでに行われている研究では、PrEPの内服中に妊娠した方の中に問題は認められていません。母乳中にPrEPの成分は微量しか含まれないため、授乳中であってもデイリーPrEPを行うことができます。

PrEPの副作用

嘔気、腹部不快感、下痢、頭痛などが主体であり、数%程度の頻度とされています。
症状が出現する場合は、内服開始後比較的早い段階で上記の症状を認めることが多いようですが、時間経過とともに症状は軽減することがほとんどとされています。
当院では腎臓に与える負担や骨密度低下のリスクが少ないお薬(TAF/FTC:テノホビルアラフェナミド/エムトリシタビン)を処方しています。