• 内服の方法は2通り(デイリーPrEP、オンデマンドPrEP)
  • どちらの方法が適しているか
  • 注意点

内服方法

デイリーPrEP
毎日1錠を決まった時刻に内服します。
1週間程内服した時点で体内の薬剤の濃度が安定し、充分な効果が期待できる状態となります。そのためデイリーPrEPを開始後数日はリスクのある性行為は行わないようにしましょう。

オンデマンドPrEP
性行為の前に2錠、翌日に1錠、翌々日に1錠内服します。
性行為前の内服は性行為の24時間~2時間前までに2錠内服。
性行為後の内服は性行為前に内服した時刻の24時間後と48時間後に1錠ずつ内服。

例1.土曜日の22時頃に性行為が行われることが予想される場合
①土曜日の20時頃までに2錠内服しておく(ここでは18時頃に内服したと仮定します)
★性行為
②日曜日の18時頃に1錠内服(①の24時間後)
③月曜日の18時頃に1錠内服(①の48時間後)

例2.土曜日の22時頃に性行為が行われ、日曜日の夜にも性行為が行われた場合
①土曜日の20時頃までに2錠内服しておく(18時頃に内服したと仮定)
★性行為
②日曜日の18時頃に1錠内服(①の24時間後)
★性行為
③月曜日の18時頃に1錠内服(①の48時間後)
④火曜日の18時頃に1錠内服(①の72時間後)

※さらに③の内服後にも性行為があった場合は④の24時間後に1錠内服します。
共通していることは、性行為前に2錠内服し、その後24時間毎に1錠ずつ内服して、最後の性行為の後に1錠ずつ2回内服して終了とすることです。

どちらの方法が適しているか

性行為のタイミングが想定できない環境ではオンデマンドPrEPは正しく行えない可能性があるため、デイリーPrEPが勧められます。

性行為の頻度が週に1~2回以上あるようであれば、飲み間違いの可能性やどちらの内服方法を選択してもお薬の使用量にあまり違いがでない可能性が考慮されて、デイリーPrEPが勧められます。

性行為の頻度があまり多くはなく、タイミングが予想できる場合は、オンデマンドPrEPを行いやすく、お薬の使用量を抑えることもできると考えられます。

PrEP療法についてはこちら

注意点

  1. 副作用について
    当院で処方しているお薬(テノホビルアラフェナミド/エムトリシタビン:TAF/FTC)の副作用は嘔気や下痢、腹部不快感などの消化器症状が主体とされています。
    内服を始めて比較的早い段階で数%の頻度で上記症状を認めるとされていますが、時間経過(数日~数週間)とともに症状は軽減することが多いようです。
    症状が強く認められる場合や軽減しない場合など、お早めに御相談ください。
     
  2. デイリーPrEPを行っていて、飲み忘れに気づいたら
    その日のうちに飲み忘れに気づいた場合は気づいた時点で1錠内服してください。
    翌日からはいつも通りの時刻に内服してください。
    飲み忘れに気づいたのが翌日の内服に近い時刻である場合は、前日分はスキップします。
    前日分も合わせて2錠内服する必要はありません。 
     
  3. オンデマンドPrEPで性行為前の2錠の内服を行ったが性行為がなかったら
    その後の内服は行う必要はありません。
      
  4. オンデマンドPrEPで、前回の内服からあまり日数を経ずに性行為がある場合
    最後の1錠を内服して1週間以内に性行為がある場合は、性行為前の内服は1錠で開始してもよいとされています。
    1回の性行為であれば性行為前に1錠、性行為後に1錠ずつ2回内服で、合計3錠の内服となります。
    最後の1錠を内服して1週間以上経過して性行為がある場合は、通常通り2錠の内服で開始します。
     
  5. 内服開始後の定期的な検査が推奨されます
    PrEPを開始する際にはHIVの検査とB型肝炎ウイルスの検査を行います。
    内服前の検査で陰性の結果であっても、1~3ヵ月後に検査を行うと陽性の結果が出ることがまれにあります。
    これは、1回目の検査の時点で感染しているけれども、体内のウイルス量が検査で陽性となる程度には増えていなかったため、陰性の結果となった可能性が考えられます。
     
    感染があっても検査で検出されない期間をウインドウピリオドといいます。ウインドウピリオドに検査を行っていた可能性や、PrEPの内服が正しく行われていなかった等の理由による内服開始後の感染の可能性について確認するため、定期的な検査を行うことが推奨されます。

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