エイズを撲滅しよう!

【目次】
- エイズとHIVの違い
「HIV」とは、疾患の名前ではなく、ヒト免疫不全ウイルスというウイルスの名前です。HIVに感染することがエイズを発症する原因となります。HIV陽性とは、HIVに感染していることを指します。
そして、「AIDS(エイズ:後天性免疫不全症候群)」とはHIVによって引き起こされる病気の総称です。
エイズは、「HIV」というウイルスに感染して免疫力が低下し、エイズ発症の指標とされている23の疾患(※)のいずれかを発症した時点で「エイズ発症」と診断されます。
HIVに感染していても、23疾患のいずれかを発症しない限りはエイズとは言いません。
HIVに感染すると、免疫力が数年かけて徐々に低下し、やがて免疫不全の状態となります。本来なら自分の免疫力で抑えられるような感染症にかかるようになります。
不治の病のイメージが強いエイズですが、現在は医療の進歩により、HIVに感染しても、適切な治療を続けることによってエイズの発症を抑え、普通の生活を送ることができるようになっています。
しかしながら、HIV感染を未然に防ぐことが一番大切なのは言うまでもないことでしょう。
※指標疾患(厚生労働省Webサイト)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-07.html
- 日本のHIV感染者動向
HIV感染者およびエイズ患者の年間新規報告数は近年減少傾向となっています。
- HIVに感染する危険性の高い人
- 風俗で働く人
- 風俗で遊ぶ人
- 不特定多数の相手と性交渉をする人
- 海外で外国人と性交渉をする人
- パートナーがHIV陽性の人

- HIV感染経路
- 性行為による感染
- 血液を介しての感染
- 母子感染
HIVの感染源となるものには、血液・精液・膣分泌液・母乳があります。日本国内で最も多いのは、性行為による感染です。
HIVが存在する体液が健康な皮膚に触れても感染はしませんが、粘膜や傷口に直接触れると感染の可能性が出てきます。
- 性的接触によるHIV感染予防方法
- 性交渉をしない
- 性交渉でコンドームを使用する
- 性器具を共用しない
- PrEP(暴露「前」予防)を行う
- HIV感染リスクのある行為後、72時間以内にPEP(暴露「後」予防)を行う
- PrEPとPEP
【PrEP(プレップ):暴露前予防内服】
- PrEP(pre-exposure prophylaxis:暴露前予防内服)は HIV に感染していない人向けのHIV感染予防療法
- 男性同性間、男女間、トランスジェンダーの方など、HIV感染のリスクのある性行為を行う方すべてに対して予防効果が得られる
- 1 日 1 錠服用のデイリーPrEPと、行為の前後服用のオンデマンドPrEP(男性間性行為のみ)がある
- 詳しくはこちらのリンクをご覧ください。
【PEP(ペップ):暴露後予防内服】
- PEP(post-exposure prophylaxis:暴露後予防内服)は、HIVに接触したもしくはその疑いがある行為の後、72 時間以内に抗HIV薬を服用開始してHIV感染を予防する内服療法
- 当院からのメッセージ
現代においては、PrEPという選択肢が出てきたことにより、これまでよりも積極的なHIV感染予防策を取ることが可能になりました。
PrEPを毎日1錠飲む、それだけでご自身やパートナーがHIVに感染するリスクを大幅に減少させることができます。
当院では、オンラインでPrEPジェネリック薬を処方しています。
PrEPにご興味のある方は、LINEから友だち追加後、まずはオンライン診療をご予約ください。
【参考資料】
- 厚生労働省 9.後天性免疫不全症候群
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-07.html
- NIID 国立感染症研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/aids.html
- 公益財団法人エイズ予防財団
https://www.jfap.or.jp/index.html
- API-Netエイズ予防ネット〔(財)エイズ予防財団〕